立ちくらみによるめまいは脳への血流低下(起立性低血圧)が原因

立ちくらみ(起立性低血圧)によるめまいの原因

起立性低血圧とは、急に立ち上がろうとしたときに起こる立ちくらみ、ふらつきのことです。

誰にでも経験がありそうなことですが、疲労感、動悸、目のかすみなどを伴って、頻繁に起こるようなら要注意です。恐ろしい病気が隠れている場合もあります。

朝起きたときや急にいすから立ち上がったときに、ふらついたり立ちくらみ、めまいを起こした経験は、誰もがあることでしょう。これを、起立性低血圧といいます。

人間の体は向律神経の働きによって、どう姿勢を変えても血圧が一定に保たれるようになっています。しかし、自律神経の働きが崩れていると脳への血流が一時的に減って、低血圧の状態 になるのです。

起立性低血圧によるめまいは自律神経に問題があることが多いのです。

このようにして立ちくらみによるめまいが起こりますが、通常はすぐに回復します。あまり気にならない程度なら治療の必要はありませんが、日常生活に支障をきたすほど頻繁なら、医師に相談するのがいいでしょう。

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立ちくらみによるめまいの原因

めまいは耳か脳に原因がある場合がほとんどですが、それ以外の病気が症状を引き起こしていることもあります。

例えば、糖尿病や高血圧、貧血などの一般的な病気からめまいが生じることがあるのです。

これらの病気を総称して全身性の病気と呼びます。

全身性の病気が原因の場合は、耳鼻咽喉科や脳神経科で検査をしても治療方法が見つかりません。総内科等を受診することになります。

起立性低血圧の原因になる疾患

発症の直接的原因

  • 純粋自律神経機能不全
  • 多臓器の萎縮に伴う自律神経失調(シャイ・ドレーガー症候群)
  • パ一キンソン病に伴う自律神経失調

遠因となる疾患など

  • 加齢
  • 一般的内科疾患(糖尿病、アルコ一ル依存症、賢不全など)
  • 自己免疫疾患(ギラン・バレー症候群、混合型結合組織病、リウマチ性関節炎など)
  • 中枢神経系の感染(HIV感染、梅毒、シャ一ガス病)
  • 中枢神経系疾患(多発性硬化症、ウェルニッケ脳症、血管病変、腫瘍)
  • 代謝疾患(ビタミンB12欠乏症、ポルフィリン血症、ファブリー病)
  • 家族性高コレステロール血症

治療薬

  • 利尿薬
  • β遮断薬
  • α遮断薬
  • アルコール
  • アンジオテンシン変換酵素阻害薬
  • 抗うつ薬
  • 向精神薬
  • 睡眠薬
  • 血管拡張薬
  • 中枢性に作用する降圧薬
  • 切断遮断薬

生活習慣の改善で立ちくらみによるめまいの軽減が期待できる

起立性低血圧の原因は、心臓の機能低下や全身の血流減少が考えられます。

治療としては、血圧を上げる、昇圧剤や自律神経調整薬などの薬物療法となります。

また鉄分の多い食事を心がけたり、 規則正しい食事、十分な睡眠、適度な運動など、生活習慣の改善も有効となります。

生活習慣を見直して立ちくらみ(起立性低血圧)によるめまいを改善しましょう。

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