めまいと耳鳴りが同時に……。その対応法とは?

めまいと同時に起こる耳鳴り
めまいと同時に起こる耳鳴りに悩んでいる人が増えています。

もともと、めまいや耳鳴りは高齢になってよく現れる症状ですから、高齢化社会とともに悩みをかかえる人が増えるのは当然といえるかもしれません。

しかし、そのなかで広い年齢層で女性の患者さんが多くなる傾向にあります。それにはいくつかの理由が考えられます。

40〜50歳代の女性は閉経に伴って、 ホルモンバランスが変わる時期に当たります。実はこれが脳の神経を刺激して、片頭痛やめまい、耳鳴りを起こす原因となることが分かってきました。

また、20〜30歳代の女性は、職場での仕事や対人関係から来るストレスが原因となることが多いと言われています。

つまり、めまい、耳鳴りは高齢者だけの悩みではないのです。

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耳鳴りは健康な人にも起こる

もともと、めまいと耳鳴りは誰もが経験する症状です。

長時間、座つた後に急に立ち上がってクラッとしたり(起立性低血圧)、寝るときにキーン
と高い音が聞こえることは、珍しいことではありません。

こうした症状は一時なもので、すぐに治まるケ—スが多いものです。

また、体が疲れていたり寝不足だったりすると、症状が起こりやすいという人も多いでしょう。

これらの現象は自然なことですから、一度起こったからと言ってあわてて治療を受ける必要はありません

しかし、症状が長引いたり繰り返し起こったりする場合は、専門‘医に相談したほうがいいでしょう。多くの場合は深刻な病に直結することはありませんが、不快感や不安を払しょくして、すっきりと暮らしたいものです。

めまいや耳鳴りに悩む人の割合

  15~64歳 65歳以上
めまいに悩んでいる 4.7% 24%
耳鳴りに悩んでいる 4.4% 14%

軽いめまいや耳鳴りの対応法

めまいや耳鳴りは、日常的に起こる症状ですから、その程度によってはまったく心配する必要がありません。

同じ人に起こる耳鳴りが、体調や精神状態によって大きく聞こえたり、気になって眠れなかったりすることもあります。

大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせたり、睡眠不足を解消させるだけで治ることも多いものです。

また、めまいと耳鳴りの症状がきついからといって、それが原因となっている病気の重さには直結しません。

いたずらにあわてたり心配する必要はありません。

耳鳴りの日常生活へ与える4段階の影響度

耳鳴りの症状は次の4段階に分けることができます。

第1段階の耳鳴り

いつも耳鳴りが聞こえるわけではなく、静かな状況で気になることがあるという程度。

第2段階の耳鳴り

常に耳鳴りがあるが、 何かに集中しているときは気にならない。寝るときにはよく聞こえるが、それが原因で眠れないというほどではない。

2段階目のここまでの段階なら、日常生活には支障は出ていません。

しかし、次の第3段階目にくると、日常生活に影響が大きくなるので対策が必要です。

第3段階の耳鳴り

常に耳鳴りが感じら れ、仕事や家事の邪魔になる。イライラすることも多く、ストレスを感じる。 夜もなかなか寝つけない。

第4段階の耳鳴り

さらに苦痛度が増し、 生活への障害度が高くなる。強い耳鳴りがつきまとう。夜も眠れなくなり、疲労ストレスが高まる。場合によっては、人の話し声が聞こえないことがある。

4段階目まで来ると明らかに日常生活に支障をきたしています。

3~4段階目に当てはまる方は早急な対応が必要です。

めまいと耳鳴りの治療

高齢者に多い耳鳴り

めまいと耳鳴りに悩んでいる人は、 長年にわたりその症状を持っているという特徴があります。別の言葉で言いかえれば、有効な治療法を見出すことができず、あきらめて病気とつき合っている人が多いのです。

実際に耳鼻咽喉科などを受診しても、「原因は特にありません」「年のせいですね」「これ以上はよくなりません」「薬を出しておきましょう」などと真剣に取り合ってもらえなかったと いう話をよく聞きます。

「30年も耳鳴りを我慢してきた」と疲れた表情で訴える方がとても多くいるといいます。

しかし、実際には病気に原因がないなどということは考えられません。 めまいと耳鳴りには様々な原因があり一概には言えませんが、しっかりとした治療を受けることで、わずらわしいめまいと耳鳴りを撃退できます

高齢者に多い耳鳴り

上記の「めまいや耳鳴りに悩む人の割合」の項目でご紹介した通り、高齢者に耳鳴りに悩む方が多くなっています。

高齢の患者が多いのは、新たに患者の仲間入りをする人に加え、治すことができずに病気を持つたままで年齢を重ねた人が多いためと考えられます。

年配者も若い人も、「めまいや耳鳴りには原因がない」、「あきらめるしかない」という先入観を捨てることが大切です。

そして、まず原因を解明すること(耳鳴りの原因はすべて「耳」とは限りません)、 次にその原因に合った病院を受診することが肝要です。

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