東日本大震災後にめまいを訴える人が増えた理由

東日本大震災めまい

2011年3月11日に起こった東日本大震災の後、もともとめまいがあった人はもちろん、それまでめまいを経験したことのない人からも、揺れていないのに揺れているように感じるという声が増えたそうです。

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震災後めまいを感じる人が増えた理由

大震災の直後2週間までに区切って、めまいを訴える患者さんにアンケー卜調査を行い、大震 災が平衡機能にどのような影響を与えたのかを調べてみた調査があります。

調査の結果、内耳性めまいでは66%、頭位性めまいでは56%と半数以上が、地震の影響があつたという答えでした。

出現した症状は、横の揺れや地面の揺れ、立ちくらみ、乗り物酔いのような症状が多く、 グルグル回るめまいはあまりありませんでした。

地震には縦揺れと横揺れがあります。東日本大震災は横揺れだったといわれていますが、 実際には縦揺れも起こっていたはずです。

震源地に近いほど縦揺れを強く感じますが、遠くはなれていたとしても、縦に揺れる刺激は起こっています。

震災後に感じためまいの症状

  • グルグル回転するめまい
  • 横に揺れるめまい
  • 地面が揺れるめまい
  • 立ちくらみのようなめまい
  • 乗り物酔いのようなめまい

耳石が剥がれたことによるめまい

東日本大震災の影響でめまいが増えた原因として、地震の力によって耳石がはがれた可能性が考えられます。

ただ、それでこれほどたくさんの人が影響を受けるかというと疑問にはなります。

地震の際の異常な刺激が耳石にインプッ卜されたこと、また、地震で「こわかった」「歩いて帰ってつらかった」「寒くてひどいめにあった」など、恐怖のメモリがインプットされたことも影響したのではないかという考えもあります。

地震のストレスによるめまい

地震ストレスめまい

東日本大震災後、実際に余震もたくさんありました。余震が来るたびに、その記憶が引っ張り出されてきて、また「大変だ」と脳がパニック状態になるわけです。

すると体のバランスがとれなくなって、ふらついたり、立ちくらみがあったり、なんらかの異常をめまいとして感じてしまいます。

住んでいる家の傾きと、具合の悪くなった人の状態、その家に通っている人と住んでいる人との差などを調べたところ、以下のような仮説が考えられました。

視覚情報として、建物は傾いているけれど、体はどうにかして地面に対して平衡を保とうとします。

このズレを補正するブログラムが、長期間続くと追いつかなくなって、自律神経が異常をきたし、食欲がなくなる、頭痛がする、フラフラするといった症状が起こるということが考えられます。

東日本大震災の後も、修理することができないので、傾いた家にそのまま住んでいるという人が、テレビなどのインタビューで紹介されていました。こうしたケースはそれほど多くないかもしれませんが、それらのストレス、負担がめまいを生じさせているのはほぼ間違いないでしょう。

もともと、内耳に異常があったうえに住環境まで悪化してしまっては、めまいが治るわけがありません。こうしたストレスも、震災後のめまい増加に影響しているのでしょう。

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